【年末の背中痛】飲み過ぎ・食べ過ぎが原因?内臓疲労と「内臓体性反射」のメカニズム
12月に入り、忘年会やクリスマスなど、外食や飲酒の機会が増えるシーズンとなりました。 この時期、奈良市・西ノ京の整体院「ほぐし屋ごく楽」で急増するのが、以下のようなご相談です。
「重いものを持ったわけではないのに、背中全体が板のように硬く、痛い」 「寝ても背中の重だるさが取れず、呼吸が浅く感じる」
実は、この時期特有の頑固な背中の痛みは、筋肉の使いすぎではなく、**「胃腸や肝臓の疲れ(内臓疲労)」**が根本原因であるケースが非常に多いのです。
今回は、暴飲暴食が背中の痛みを引き起こす医学的なメカニズム**「内臓体性反射」**と、年末年始を乗り切るためのケア方法について、柔道整復師の視点から解説します。
なぜ、内臓が疲れると「背中」が痛くなるのか?
「食べ過ぎならお腹が痛くなるはずでは?」と思われるかもしれません。 しかし、人間の体には**「内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)」**という生理反応が備わっています。
これは、内臓の不調情報が脊髄(背骨の中の神経)を介して、同じ神経支配領域にある皮膚や筋肉に「痛み」や「過緊張」として現れる現象です。
1. 臓器からのSOSと筋肉の防御反応
アルコールの分解で肝臓が疲弊したり、消化不良で胃に負担がかかったりすると、そのSOS信号が背中の筋肉(脊柱起立筋など)に伝わります。 信号を受け取った筋肉は、弱った内臓を守ろうとして無意識に収縮し、ガチガチに硬化します。これが、マッサージをしてもすぐにぶり返す背中痛の正体です。
2. 痛む場所でわかる内臓の不調
背中のどのあたりが痛むかによって、負担がかかっている臓器の目安がつきます。
- 右側の背中(肩甲骨の下あたり) 主に**「肝臓」**の疲労が疑われます。アルコールの過剰摂取、脂っこい食事、解毒作用のオーバーワークが原因となりやすいです。
- 左側の背中(肩甲骨の下あたり) 主に**「胃」や「膵臓」**の疲労が疑われます。食べ過ぎ、早食い、ストレス、消化不良などが影響します。
3. 冬の寒さとの「二重苦」
ただでさえ冬は、寒さによる血管収縮で背中の筋肉が硬くなりやすい季節です。そこに内臓反射による緊張が加わることで、背中は**「鉄板」のような強固なコリ**を形成し、血流が著しく悪化してしまいます。
年末の背中痛を防ぐ「内臓リセット」習慣
物理的なマッサージだけでなく、内臓の負担を減らすケアが不可欠です。
- 「消化の休日」を設ける 暴飲暴食が続いた翌日の朝食や昼食は、白湯、お粥、具なしの味噌汁など、消化に良いものに置き換えましょう。内臓を空っぽにする時間を長く作ることで、臓器の修復が促され、背中の反射的な緊張が緩和します。
- 腹部と背部の「サンドイッチ温熱」 背中の痛い部分だけでなく、**お腹(胃や肝臓のあたり)**にもカイロを貼り、前後から温めます。内臓の血流が良くなり機能が回復すると、背中の筋肉も緩みやすくなります。
- 水分の積極的な摂取 アルコール分解や代謝には大量の水が必要です。カフェインを含まない常温の水を体重×30mlを目安に摂取し、体内の循環を促しましょう。
整体でできる専門的アプローチ
当院では、単に背中を揉むだけでなく、内臓疲労と自律神経の関係に着目した施術を行います。
- 胸椎(背骨)の可動域調整 胃や肝臓に関わる神経が出ている胸椎の動きを改善し、自律神経の伝達をスムーズにします。
- 横隔膜と腹部へのアプローチ 呼吸が浅くなっていることが多いため、横隔膜や腹部の硬さを優しく緩めます。お腹側が緩むと、引っ張られていた背中の筋肉が驚くほど楽になります。
- 深層筋(多裂筋など)のリリース 背骨のキワにある細かい筋肉の緊張を取り除き、深い呼吸ができる状態へと導きます。
まとめ
年末の頑固な背中の痛みは、筋肉疲労ではなく、酷使された内臓からのSOSサインである可能性が高いです。
「右が痛いから休肝日にしよう」「左が痛いから消化の良いものにしよう」といったように、痛みをご自身の体調管理のバロメーターとして活用してください。
セルフケアでは追いつかない重だるさや痛みがある場合は、整体で体の内側と外側の両面からバランスを整えることをおすすめします。
ご予約・料金のご案内
「ほぐし屋ごく楽」では、国家資格を持つ柔道整復師が、内臓疲労や自律神経の乱れを考慮した全身調整を行っています。

630-8032

