冬の首・肩の痛みと頭痛｜寒さで硬くなる僧帽筋と対策

「冬になると、首が回らないほどガチガチになる」「寒さと共に、締め付けられるような頭痛の頻度が増える」

このようなお悩みは、単なる寒さのせいだけではなく、筋肉の硬直と血流障害が引き起こす体のSOSサインです。

奈良市・西ノ京の整体院「ほぐし屋ごく楽」でも、気温が下がる季節になると、頑固な首・肩のこりや、それに伴う頭痛を訴える方が急増します。

今回は、冬の寒さが**僧帽筋（そうぼうきん）**に与える影響と、頭痛や痛みを防ぐための対策を、柔道整復師の視点から解説します。

首から背中にかけて広がる大きな筋肉である僧帽筋は、寒さの影響を最も受けやすい部位の一つです。ここが硬くなることで、様々な不調の連鎖が始まります。

血管の収縮と「虚血性」の痛み 寒さを感じると、体は熱を逃がさないように血管を収縮させます。これにより筋肉への血流が減少し、酸素不足（虚血状態）に陥ります。これが、冬特有の**「芯から痛むような重いこり」**の原因です。
防御反応による僧帽筋の緊張 寒さから身を守るため、人は無意識に肩をすくめ、首を縮こませる姿勢をとります。この防御姿勢が長時間続くと、僧帽筋が常に緊張状態になり、疲労物質が蓄積して硬化します。
緊張型頭痛の誘発 硬くなった僧帽筋や首の筋肉は、頭部へとつながる神経や血管を圧迫します。これが、後頭部から側頭部にかけて締め付けられるような緊張型頭痛の直接的な引き金となります。
自律神経の乱れ 寒暖差のストレスは自律神経を乱し、痛みの感受性を高めます。また、厚着による衣類の重みが肩への負担となり、さらに症状を悪化させることもあります。

寒さに負けない体を作るには、血流を維持し、筋肉の緊張をこまめにリセットすることが重要です。

首元の徹底保温 首には太い血管が集まっています。外出時だけでなく、室内でもネックウォーマーやタオルなどで首元を温めることで、全身の血流が改善し、僧帽筋の緊張が緩和されます。
入浴で深部体温を上げる シャワーで済ませず、38〜40℃のお湯に10〜15分浸かりましょう。水圧と温熱効果で、深層の筋肉まで血流が巡り、自律神経のバランスも整います。
肩甲骨を動かすストレッチ 僧帽筋は肩甲骨の動きに関与しています。
- 肩すくめ運動: 息を吸いながら肩を耳に近づけるようにギュッと上げ、息を吐きながらストンと落とす。
- 肩甲骨回し: 肘を曲げて、肩甲骨を大きく寄せるように回す。これらを1時間に1回行うだけで、血流のポンプ作用が働きます。
温かい水分補給 冷たい飲み物は内臓を冷やし、血管を収縮させます。白湯や温かいお茶をこまめに飲み、内側から体を温めましょう。

奈良市・西ノ京にある「ほぐし屋ごく楽」では、冬の頑固な首・肩の痛みに対し、以下のような専門的なアプローチを行います。

深層筋へのアプローチ 表面の僧帽筋だけでなく、その奥にある板状筋や肩甲挙筋といった深層筋の緊張を丁寧にゆるめ、頭痛の原因となる神経圧迫を解消します。
姿勢と骨格の調整 寒さで丸まった猫背や、頭が前に出るストレートネックを調整します。正しい姿勢に戻すことで、首や肩にかかる物理的な負担を軽減します。
自律神経の安定化 首や背骨周りの調整を通じて、自律神経のバランスを整えやすい状態をサポート。寒暖差やストレスに負けない体づくりをお手伝いします。

冬の首・肩の痛みや頭痛は、寒さによる血管収縮と防御姿勢による筋肉の硬直が主な原因です。

保温・入浴・ストレッチを日常に取り入れ、血流を保つことが予防の鍵です。セルフケアでも改善しない頑固な痛みや頭痛がある場合は、整体で体のバランスを整えることをおすすめします。

「ほぐし屋ごく楽」では、国家資格を持つ柔道整復師が、お一人おひとりの状態に合わせた施術を行っています。冬の首こり、肩こり、頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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